
赤ちゃんのお世話の1つに「耳掃除」があります。
この「耳掃除」は、中々やっかいなお世話で、
- 生まれてすぐから耳掃除はした方が良いの?
- 毎日、耳掃除するの?
- 耳掃除ってどんなふうにやるの?
- 嫌がって、耳掃除どころか、耳すら触らしてくれないんだけど…。
など、疑問に思ったり、悩んでいるママは多いと思います。
この記事では、そんなママ達が安心して耳掃除ができるよう、そのやり方や注意点などをまとめてご紹介いたします。
1.赤ちゃんの耳掃除はいつから始める?
赤ちゃんの耳掃除は、いつから行うのでしょうか?
基本的には、赤ちゃんの耳掃除は「いつから始めないといけない」という決まりはありません。耳垢は、自然と耳穴から出てくる仕組みになっているので、生まれてすぐの頃から行う必要性はないと言われています。
私の体験談
私の場合ですが、子どもを出産した産院から、「赤ちゃんの耳垢は事前に外に出るんだよ。」と言われていたので、耳掃除は月に1回程度しか行っていませんでした。
しかし、子どもが生後3か月を過ぎたあたりに、黒い大きな耳垢を発見したのがきっかけで、耳掃除を週1回行うようになりました。
黒い耳垢の正体は、あかちゃんがママのお腹の中にいた時の羊水です。その羊水が、耳の中に残っている状態で日がたつと、黒い耳垢になります。
赤ちゃんによっては、外耳道が狭くなっている子もいて、その場合、耳穴に耳垢がたまりやすいのです。耳の聞こえにも影響があるので、ごっそりたまった耳垢を見つけたら、とりあえず耳鼻科での診療をお勧めします。
2.耳掃除の時に役立つグッズのご紹介
大人がよく使う、固い素材(木や樹脂製など)でできた耳かき棒の使用は、避けたほうが良いです。
赤ちゃんの皮膚はとても柔らかく、固い素材の耳かき棒を使うと、皮膚に傷がついてしまったり、痛がったりします。皮膚に傷がつくと、炎症をおこし外耳道炎になってしまうこともあり危険です。また、耳かき棒での痛みで、耳掃除を嫌がり、させてくれなくなる子どもさんもいます。
なので、大人が使う硬い素材の耳かき棒を赤ちゃんに使うのは避けましょう。
じゃあ、
- 赤ちゃんの耳掃除って何を使うのだろう?
- 大人が耳かきするときには使わないけど、準備した方が良い物ってあるのかな?
と、気になりませんか?
そこで、赤ちゃんの耳掃除を行う時に役立つグッズを、ご紹介したいと思います。
綿棒
赤ちゃんの耳掃除を行うグッズで、最もオススメなのは「綿棒」です。赤ちゃんは、耳の外側から鼓膜までの距離が短いので、耳かきやピンセットより、綿棒が良いのです。
赤ちゃん用の物は、綿球が小さく作られているので、赤ちゃんの耳穴にも入りやすく使いやすいです。また、綿球がリング形状の物や、曲がっている物は耳垢をキャッチしやすいのでオススメですよ。
どういう物か、見てもらえるようにリンクを貼っておきますね。
【綿棒 リング形状タイプ】
【綿棒 耳かきタイプ】
ただし、使用する際は綿棒が赤ちゃんの耳の奥に入ってしまわないよう、短く持って使用してくださいね。
【粘着綿棒】
カサカサ汚れでもくっつけて取る、粘着タイプの綿棒もおすすめです。片側が粘着タイプ、もう片方が、仕上げ用の普通タイプになっているので、汚れを取った後は、綺麗に耳垢を取り去ることができますよ。
ベビーオイル
耳垢が皮膚にこびりついて、取りにくい事があります。
そういう状態の耳垢を無理に取ろうとすると、耳の皮膚をこすってしまい、傷つけてしまうので、「ベビーオイル」の使用をオススメします。
綿棒に、少量なじませて使うと耳垢がふやけ、取りやすくなるのでオススメですよ。
中には最初からベビーオイルが付いている、ベビーオイル付き綿棒という商品もあります。いちいちベビーオイルを付けるのが面倒という方は、ベビーオイルつき綿棒を使ってみてください。
赤ちゃん用の耳かき
赤ちゃん用の耳かきは、安全に使用できるように、皮膚に当たる部分がシリコン製の物が多いです。また耳の中が見えるように、ライト付きの物も販売されています。
3.初心者ママへ!いつも私が行っている耳かき3ステップ
初心者ママさんだと、初めての耳掃除の時に、緊張してしまいますよね。
そんな初心者ママさんに役立ててもらえればと、私が行っていた耳かき3ステップをご紹介させてもらいます。
良ければ参考にしてみてくださいね。
ステップ1:耳掃除は、沐浴、お風呂上り等のグズらないタイミングを見計らう
沐浴、お風呂上りは、耳の中に湿気が入り、耳垢がふやけ取れやすいです。
また、沐浴、お風呂上り後は、比較的赤ちゃんの機嫌がよい事が多く、グズる事も少なかったので、お風呂上り後に耳掃除を行っていました。
ステップ2:落ち着いて耳掃除できるよう、娘のお気に入りぬいぐるみは目の前に置いておく
耳掃除中に、突然動き出されて、耳の奥を突いてしまわないかどうかが一番心配でした。
なので、娘が動き出さないよう、お気に入りのぬいぐるみを娘の目の前に置いていました。
好きな物を、娘の目の前に置いていたおかげか、急に動くことは少なく、安心して耳掃除が出来ました。
ステップ3:耳掃除に使うのは「綿棒」と「ベビーオイル」
綿棒にベビーオイルを少量付け、耳穴の入り口付近をクルクルとぬぐってあげると、耳垢や汚れがサッと取れます。短時間で済みママも、赤ちゃんも楽なのでオススメです。
4.耳掃除の際に注意したい3つのポイント
耳掃除を行う際に、思わぬケガなど負ってしまわないよう、注意したいポイント3つをまとめてみました。
ぜひ読んで、参考にしてみてください。
①耳穴に綿棒を入れていいのは1㎝まで。
綿棒は便利ですが、比較的奥に入りがちです。赤ちゃんの耳は、入り口から鼓膜までの距離が短いので、綿棒が少し奥に入っただけで、鼓膜に当たってしまう可能性があります。。
綿棒は、短く鉛筆を持つように持って、耳穴の入り口から深さ1cm以上入れないようにしましょう。
②耳掃除をするときは積極的に声掛けをする。
無言で耳掃除をされたら不安かも?と思ったので、
耳掃除を始める前には、「お耳キレイキレイしようね!」
耳掃除が終わったら、「お耳、キレイキレイなったよ!」、「えらいね!頑張ったね!」と、耳掃除をするたびに、声掛けをしています。
楽しい雰囲気作りと、褒められている事がわかってからは、嫌がることも減り、スムーズに耳掃除をさせてくれるようになりました。ぜひ声掛けをしてあげてくださいね。
③耳穴の深い所の耳垢は、自分で取らない。
娘が生後3か月頃に、耳の奥に大きな塊が見え、自分では取れそうにもなかったので、耳鼻科を受診し、耳掃除をしてもらいました。
耳鼻科の先生に、「奥にある耳垢を取るのは危険なので、受診してくださいね。」と言われてからは、3~5か月に一回受診し耳掃除をしてもらっています。
耳穴の深い所にある耳垢を取ろうと、赤ちゃんの鼓膜を傷つけてしまう可能性があるので耳鼻科を受診してくださいね。
5.耳かきで赤ちゃんが泣く場合の対策は?
耳かきを怖がって、泣いてしまう赤ちゃんも中にはいます。ママは耳をきれいにしてあげたいだけなのに…困りますよね。そんな、耳かきで泣いてしまう赤ちゃんの、対策をまとめてみました。
・赤ちゃんが寝てから耳かきを行う。
起きていて、怖がっているならば、赤ちゃんが寝ている時に耳かきをやってしまいましょう。泣かれる事も無いですし、寝ているので動くこともほぼありません。安全に耳かきできますよ。
・何か集中している時(見ている時)に耳かきを行う。
赤ちゃんが、大好きなオモチャで遊んでいる時や、映像をみている時などの、赤ちゃんが集中している時は、耳かきを行うチャンスです。
嫌がる事も少ないので、様子を見ながら耳かきをしてあげてください。
・耳鼻科を受診する。
赤ちゃんの耳鼻科受診、出来るのかしら?と不安に思われるママもおられると思います。
安心してください。耳鼻科でしっかり、診てもらえますし、耳掃除も行ってもらえます。
赤ちゃんにとっては、行きなれない耳鼻科なので、泣いてしまう赤ちゃんも中にはいます。しかし、短時間で耳掃除をおこなってもらえるので、ママにも赤ちゃんにも負担は少なくすみます。
(ただし、赤ちゃんの首が座っていないと、診てもらえない場合の耳鼻科もあるようです。受診される際には、事前に行かれる予定の病院に、確認してみてくださいね。)
6.まとめ
はじめての耳かきは、赤ちゃんを傷つけてしまわないかと不安に感じることもあると思います。
なので、赤ちゃんの安全を第一に慎重にやってあげてくださいね。
慣れてしまえば、どうってことありません!