
ダニって身近にいるとても厄介な虫です。赤ちゃんにアトピーや喘息などの病気を引き起こす可能性もあります。
厚生労働省のデータではダニ無し家庭はゼロという結果も出ていて、普段座っているソファにもダニがたくさんいるんだそうです。考えただけでゾッとしてしまいますよね・・・。
そして、赤ちゃんが寝ているベビーベッドにもダニがたくさんいます。
それがもし、赤ちゃんの病気やアレルギーの原因にもなるとしたら嫌ですよね。
そこで、この記事では、お母さんが赤ちゃんを守るためにできる、ベビーベッドのダニ対策をご紹介します。
1.ベビーベッドにダニがいることで赤ちゃんに及ぶ危険性
赤ちゃんが寝ているベビーベッドにダニがいるとどのような危険性があるのでしょうか?
アレルギーの原因になる
ダニが原因で起こる病気はアレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎などがあります。
赤ちゃんは特に大人より汗をかきやすく、体温が高いためダニに好まれる性質があるので注意しなければいけません。
喘息の原因にもなる
赤ちゃんにとって喘息はとても重たい病気です。まさかと思うかもしれませんが、ダニによる喘息は赤ちゃんにとって命とりになる可能性もゼロではないので気を付けてあげましょう。
2.ダニの種類と及ぼす危険性
次に、ダニを種類別に分類し、それぞれのダニが、赤ちゃんにどのような影響を及ぼすのかをまとめました。
ヒョウダニ
家の中で一番多く発生するダニは「ヒョウダニ」という種類です。ヒョウダニ」が8割程度の割合をしめています。「ヒョウダニ」の好みとする食べ物が人の垢なのです。
「ヒョウダニ」はアレルギーの原因となるので、赤ちゃんにとっては大敵です。
イエダニ
次に多く発生するダニが「イエダニ」です。体長が0.6~1.0ミリとダニの中では大きく、肉眼でも見ることができます。「イエダニ」に刺されると数ミリくらいの赤斑や水泡などができます。
刺されると激しいかゆみが襲ってくるので、赤ちゃんにとってはとても辛い症状です。赤ちゃんが刺されることのないように気を付けてあげたいですね。
ツメダニ
「ツメダニ」は人の体液を吸うダニです。8~9月にかけて増殖し被害も多くなります。万が一「ツメダニ」が皮膚についていたら、ひっぱらずに皮膚科に受診してください。
ひっぱると刺さっている針だけが皮膚に残ってしまうからです。
赤ちゃんが刺されると水ぶくれができることもあり、とびひ(伝染性膿痂疹)ができてしまうことがあります。アレルギーの原因ともなるので注意してあげましょう。
コナダニ
「コナダニ」は湿度が高いところに大量に発生します。「コナダニ」自体は、人に害を加えることはないのですが、「コナダニ」を餌とする「ツメダニ」が増えてしまうので、対策は必要です。
ここでは家の中に潜む4つのダニの種類をご紹介しました。
3.ダニが発生しやすい場所
ダニは人のフケや垢をエサとしているために、ベッドはダニが多く発生しやすのです!
ではベッドのどこにダニは発生しやすいのでしょか?
どこに発生しやすいか分からないと対策がしにくいですよね・・
そこで、ここではベッドの中でどこにダニが発生しやすいか場所別でご紹介します!
マットレス
マットレスはなかなか洗うことが難しい場所ですよね。
マットレスにも人のフケや垢が溜まってしまうのでダニが多く発生しやすくなります。
洗い替えが難しいので特に注意が必要です。
枕
枕は人の髪の毛からのフケが溜まるのでダニも多くいます。
ダニの上で寝ていると思うとゾッとしますよね・・・
もちろん赤ちゃんの枕にもダニは発生するんです。ダニから赤ちゃんを守ってあげたいですよね。
掛け布団
冬には欠かせない掛け布団も自宅で洗うのが難しい物です。自宅の洗濯機で洗ってもダニは退治できないので、どうやってダニから赤ちゃんを守ったらいいのかを「4.やっておきたいダニ対策」でご紹介します。
おもちゃ
ベビーベッドの上にぬいぐるみなどの布製品のおもちゃを置いておくと、ベビーベッドにいるダニがぬいぐるみに移動することがあります。
赤ちゃんがぬいぐるみを口にする時にダニまで口にすることがあるので、常に清潔にしたいですよね。
4.やっておきたいダニ対策
ここまでの中で、家の中のダニは0にすることはほぼ不可能とご紹介しましたが、少しでもダニから赤ちゃんを守るにはどうしたら良いのでしょうか?
その方法についてお話していきます。
基礎知識として知っておいてもらいたいのですが、布団にいるダニ対策として有効なのが「熱」と「吸引」なのです。では、具体的な対策をお話しします。
布団乾燥機
よく布団を外で干していますが、それではほとんどダニ対策にはなりません。なぜならダニが死滅するのには50度の熱が必要だからです。太陽の光では50度以上になることがほとんどないのでなかなかダニを死滅させることができません。
そこで一番効果的なのが、布団乾燥機です。布団乾燥機は高温で布団を乾燥してくれるのでダニ対策としてはぴったりなのです。布団乾燥機がないご家庭はスチームアイロンなどで当て布をし、高温の熱を布団に充てることによって補うこともできます。
ちなみにうちで使っているのが、こちらの布団乾燥機。ホースがないのでベビーベッドにも使えます。また、持ち運びのできる重さなので便利です。
掃除機をかける
こまめにマットレスや掛け布団、枕に掃除機をかけてあげるのも効果的です。
ただし、ダニは布団の奥に潜んているために、そのまま掃除機をかけてもダニの糞や死骸などが取れるだけで、生きたままのうまくダニを取ることができません。
なので、ダニを布団や枕の表面に出したうえで、死滅させる必要があります。その手順も紹介しますね。
ダニを効率的に駆除する手順
最初に表面に出ている、人のフケやダニの死骸などを掃除機で吸い取っておきます。
それから部屋を暗くします。部屋を暗くすると暗いところが大好きなダニは活発に動くようになり、布団の表面にでてきます。
そのタイミングで、布団乾燥機を使ってダニを死滅させたあと、また掃除機をかけます。ダニが布団の表面で死滅している状態になるのでダニを吸い込みやすくなります。
掃除機もかけ方も上下左右方向に、ゆっくりとかけてください。
※布団は裏表両方掃除機をかけてあげましょう!
マットレスの方向を変える
マットレスも時々、上下反対にしてあげるとダニ対策になります。常に同じ方向で使用していると、湿気の溜まる場所や、汚れる場所が同じになってしまうのでその部分にダニが集中して繁殖してしまいます。
ですので、方向を変えることにより一部分に汚れが溜まるのを防ぐことにより、ダニの繁殖予防になります。
2~3か月ごとくらいにマットレスの方向を変えるだけでもだいぶ効果が違います。
ベッドの下の掃除
ベッドの下にはほこりや布団から出る糸くずなどがたまります。
ダニはほこりにも住みつくので、ベッドの下も定期的に掃除してあげましょう。
ダニ捕獲シート
一番手軽にできるダニ対策が、ダニ捕獲シートです。今ではお手頃価格でネットやスーパーなどでも簡単に手に入れることができます。布団の下に置いておくとダニがシートの中に入ってくるので簡単にダニ対策ができます。
殺虫成分未使用の物もあるので、安心して使えますね。
5.まとめ
家の中からダニを0にすることは間違いなく不可能なために、少しでもダニを減らすことが大切です。
ダニにとって一日中寝ている赤ちゃんは格好の獲物となってしまいます。
できるだけベビーベッドを清潔にしてあげて、赤ちゃんからアレルギーやアトピーから守ってあげましょう!