赤ちゃん(新生児)のおしゃぶりはいつからいつまで?嫌がる子もいるよ!

こんにちは。ベビー用品宅配レンタル専門店の小池です。

あなたの赤ちゃんの寝ぐずりは、多いですか?

寝かせつけようとしても全然寝てくれない。抱っこで寝かしつけたのに、布団に下ろしたらまたすぐに泣き出してしまう。といったふうに、赤ちゃんが寝てくれなくて困ってはいないでしょうか?

そんな、赤ちゃんを寝かしつける際の必須アイテムともいえるのがおしゃぶりです。ですが、おしゃぶりを使用するにあたって

  • いつからおしゃぶりを始めたらいいのか?
  • おしゃぶりを使うことで、赤ちゃんへの悪影響はないのか?

といった点は、どうしても気になりますよね?

そこで、この記事では、そんなおしゃぶりへの疑問を解決し、お母さんと赤ちゃんにとって最適なおしゃぶりの使用方法を提案していきます。

1.おしゃぶりを使用する2つの目的

赤ちゃんの指しゃぶり

まずは、おしゃぶりを使用する大きな目的を2つ紹介します。

  1. 赤ちゃんが精神を安定させるため
  2. お母さんの子育て負担を軽減するため

赤ちゃんの精神を安定させるため

おしゃぶりを使用する1つ目の目的は、赤ちゃんの精神を安定させることです。

赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでいるときは、安心した表情を見せてくれますよね?その時と同じように、口の中に何か物を含み、吸うという動作をすることで赤ちゃんは安心感を感じるのです。

赤ちゃんがおしゃぶりを吸う理由は、生存本能

ちなみに、赤ちゃんがおしゃぶりを吸う理由は、母乳を飲むための本能が影響しています。

赤ちゃんは、唇周辺にものが触れると、「触れたものがある方向に顔を向ける→口を開く→くわえる→吸う→飲み込む」という行動を反射的に行います。この一連の反射運動のことを、哺乳反射と言います。

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補足1:胎児の時から指しゃぶり
実は、赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときから、指しゃぶりをしているのです。妊娠4ヶ月ごろからみられる動きで、たまたま口周辺に手が移動し、手が口に触れることで指を吸うのですよ。

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補足2:新生児が指しゃぶりを始める原因
新生児は、生後3週間ごろから、手足を頻繁に動かすようになりますよね?その際に、たまたま、手や足が口周辺に触れると、哺乳反射により手や足をくわえて吸います。これが、おしゃぶりの始まりです。赤ちゃんは、手や足をしゃぶることでその位置や形を認識していくのですよ。

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お母さんの子育て負担を軽減するため

おしゃぶりを使用する2つ目の目的は、お母さんの負担の軽減です。赤ちゃんにとって、泣くのは仕事も同然です。寝かせようとしても全然泣き止まずに寝付いてくれない赤ちゃんもいます。

そんな時に、おしゃぶりを吸うことで寝てくれる赤ちゃんもいます。寝ぐずりがひどい赤ちゃんには、おしゃぶりがあると子育てのストレスが軽減できますよ。

2.おしゃぶりはいつからいつまで?

おしゃぶりをして眠る赤ちゃん

おしゃぶりはいつから?新生児から始めてもいいの?

おしゃぶりはいつから始めて、いつまで使って良いのか?という疑問についてですが、明確な答えはありません。

おしゃぶりには、新生児用のものもあり、生後2,3週間から使い始めるお母さんもいれば、2,3カ月頃から使い始めるお母さんもいます。

一般的に、赤ちゃんが、最もおしゃぶりを吸いたい欲求にかられるのは、2~4カ月頃です。この期間を過ぎると、おっぱいを吸いたい欲求は減少し、形ある食べ物を食べたい欲求が大きくなってきます。

[box style=”tip”]初おしゃぶりの練習法
初めて赤ちゃんにおしゃぶりをあげるときは、唇にそっとおしゃぶりを当ててあげましょう。哺乳反射により、自然とおしゃぶりに吸い付くはずです。

※「哺乳反射」とは、唇に物が触れた際に赤ちゃんが無意識化で行う反射運動のことです。「触れたものがある方向に顔を向ける→口を開く→くわえる→吸う→飲み込む」までを一連の動作として行います。[/box]

おしゃぶりはいつまで?ハイハイが卒業の合図

赤ちゃんにおしゃぶり卒業を促すのは、ハイハイをはじめた頃が良いでしょう。

赤ちゃんは、ハイハイを始めると次に、言葉を発する準備をはじめます。おしゃぶりを付けたままでいると、赤ちゃんが自発的に言葉を発する機会を奪ってしまいます。

この他にも

  • 1歳以降もおしゃぶりを付け続けると、それが習慣化して依存症になる
  • おしゃぶりを使用し続けることで、前歯が開きかみ合わせが悪くなる

などの悪影響があるとされています。

しかし、前歯のかみ合わせに関しては、2歳半までにおしゃぶりを卒業できれば、ほとんどの場合は治るとされています。なので、なるべく2歳半までには、おしゃぶりを卒業させてあげたいですね。

どうしても、おしゃぶりがないとぐずってしまう赤ちゃんには、おしゃぶり以外の、好奇心をあおるおもちゃを与えるなどの対策を取ってみてください。おもちゃに夢中になって遊ぶ中で自然とおしゃぶりが取れるかもしれませんよ。

要注意!4歳を過ぎてもおしゃぶりが取れない場合

4歳を過ぎてもおしゃぶりが取れない場合は、小児科に相談することをお勧めします。

おしゃぶりが取れない原因として、親子関係に問題が有ったり、子供が常に退屈している等の環境的問題があることもあるからです。

お医者さんに、何が原因で止められないのかを突き詰めてもらい、子供と二人三脚でおしゃぶり卒業を目指しましょう。

3.おしゃぶりを使用するかしないかについて

赤ちゃんとお姉ちゃん

おしゃぶりの使用は臨機応変に

次に、育児の中でおしゃぶりを使うか使わないかについてですが、最近の傾向としては、「おしゃぶりは、赤ちゃんの感情表現を押さえつけているみたいで嫌だ!」と考えるお母さんが多く、おしゃぶりを使用せずに子育てをする家庭が増えているように感じます。

また、学術的にも、おしゃぶりは歯並びを悪くする原因になることが分かっているので、そういったことからもおしゃぶりの使用を控える人が増えています。(2歳までにおしゃぶりをやめれば、歯並びの崩れはほとんど治ります。)

ですが、おしゃぶりは、臨機応変に使用するのが良いと思います。

「お母さんが夕飯の準備をしないといけないとき。」「外出先でぐずったら周りの人に迷惑がかかってしまうとき。」「シングルマザーで常に赤ちゃんの様子を見続けることができない。」などさまざまな場合が考えられます。そのような時に、赤ちゃんがおしゃぶりで泣き止んでくれるならば、やっぱり助かりますよね。

[box style=”tip”]おしゃぶりをしても泣き止まない場合
おしゃぶり好きな赤ちゃんがおしゃぶりをしても、泣き止まなときもあります。それは、赤ちゃんがおしゃぶり以外の何かを求めているサインです。ミルク、汗、うんちなど他の原因を探ってみましょう。[/box]

[box style=”tip”]おしゃぶりが嫌いな赤ちゃんもいる
おしゃぶりが嫌いな赤ちゃんは、おしゃぶりを加えさせてもペッと吐き出してしまいます。このような反応をする赤ちゃんの口に無理やりおしゃぶりを押し込むことはやめましょう。[/box]

顎が変形?長時間おしゃぶりの落とし穴

おしゃぶりは、赤ちゃんに安心感を与え、泣きぐずりを抑える効果があります。寝ぐずりのひどい赤ちゃんを育てているお母さんには、とっても助かるアイテムですが、1つ注意点があります。

それは、おしゃぶりの長時間使用です。赤ちゃんの口内の骨は柔らかいので、弱い力であったとしても、長時間、力をかけ続けることで変形してしまうと言われています。

なので、おしゃぶりを長時間使用すると、矯正の効果をもたらし、赤ちゃんの顎を変形させてしまいます。おしゃぶりの使用は、1日3時間程度に抑えましょう。

4.おしゃぶりの5つメリット+2

笑う赤ちゃん

まずは、おしゃぶりをすることのメリットを紹介していきます。

赤ちゃんの精神が落ち着く

赤ちゃんは、何か物を口の中に入れて吸うという動作をすることで精神的に落ち着きます。赤ちゃんがぐずったときにおしゃぶりを使うことで泣き止ませることもできます。

お母さんのストレスの軽減

おしゃぶりは、赤ちゃんを泣き止ませることができるので、外出先でぐずったときや、赤ちゃんを寝かしつけたいときなどには、お母さんの強い味方となります。

寝つきがスムーズ

おしゃぶりには、精神を安定させる効果があるので、赤ちゃんの寝つきがスムーズになります。

指しゃぶりを防止する

おしゃぶりを使用することで、出っ歯の原因となる指しゃぶりを防止することができます。この話を聞くと、「おしゃぶりも歯並びに良くないって聞いたよ!」という方もいらっしゃると思います。

実は、その通りで、おしゃぶりをすることでも、前歯のかみ合わせが悪くなります。しかし、その重度は、指しゃぶりの方がひどいのです。なので、歯並びという点で見ると、指しゃぶりよりもおしゃぶりを付けた方が良いのです。

乳幼児突然死症候群「SIDS」を予防する

あなたは、乳幼児突然死症候群「SIDS」という病気を知っていますか?健康だった赤ちゃんが、眠っている間に命を落としてしまうという恐ろしい病気です。

日本では、6000~7000人に一人が発症していて、年間に100人以上の赤ちゃんがなくなっていて、月齢0~5ヶ月の赤ちゃんが発症しやすいというデータが出ています。

乳幼児突然死症候群「SIDS」の原因は、解明されていないのですが、昼寝や就寝時におしゃぶりを加えさせることで、予防効果があると報告されています。

しかも、おしゃぶりは、寝ている最中に口から落ちてしまっても構わないそうです。

発症確率がとても低い病気ではありますが、心配な方は、赤ちゃんが寝付くまでおしゃぶりをさせて、寝ている間に抜き取るようにしてみてはどうでしょうか?

おしゃぶりを抜き取ることで赤ちゃんが起きてしまう可能性もあるので、なんとも言えませんが。。。

鼻呼吸の習慣がつく?(学術的な証明無し)

おしゃぶりをすると口をふさぐことになるので、鼻呼吸を促進すると考えている方もいます。しかし、学術的な証明はないので、企業などの広告によるところが大きいのかもしれません。

顎の発達を促進する?(学術的な証明無し)

おしゃぶりを口の中に入れて、なめたり吸ったりすることで顎の発達を促進するという意見もあります。しかし、こちらも学術的な証明はありません。

5.おしゃぶりの5つのデメリット

泣く赤ちゃん

おしゃぶりを使用することのデメリットを紹介していきます。

歯並びが悪くなる

おしゃぶりを長時間使用することで、前歯が開き、かみ合わせが悪くなります。

しかし、おしゃぶりを2歳までに止めれば、歯並びは改善されやすいと「日本小児歯科学会」でも報告されています。おしゃぶりは、乳歯が生えそろう前に卒業できるようにしたいですね。

辞めさせるのが難しくなる。おしゃぶり依存症の可能性

新生児のころから1日中おしゃぶりを使用し続けると、おしゃぶりがないだけで、泣きわめきます。赤ちゃんが泣き止むからと言って安易におしゃぶりを使用せず、おしゃぶりの使用時間の制限をして、依存症にならないように注意しましょう。

もし、依存症になってしまったら、赤ちゃんが他に夢中になれるようなものを探してあげましょう。必死に遊ぶ中でおしゃぶりの存在を忘れさせてあげてください。

親子のコミュニケーションが低下

赤ちゃんにとって、泣くということは、「お母さんにかまってほしい!」という合図でもあります。おしゃぶりを与えたとしても、常に赤ちゃんとコミュニケーションを取ることを忘れないでくださいね。

言語発達の遅れ

赤ちゃんは、ハイハイを始めたころから言葉を発する準備を始めます。その頃に、口をおしゃぶりでふさいでしまうと、赤ちゃんが自発的に言葉を発する機会を奪うことになります。これにより、言葉の発達に障害をもたらしてしまうかもしれません。

認識発達の遅れ

赤ちゃんは物を口に入れることで、それが、どのような形をしているのかを認識していきます。おしゃぶりを常に口の中に入れておくことで、物を認識する機会や能力を奪ってしまうかもしれません。

6.まとめ

この記事では、

  1. おしゃぶりを使用する2つの目的
  2. おしゃぶりはいつからいつまで?
  3. おしゃぶりを使用するかしないかについて
  4. おしゃぶりのメリット
  5. おしゃぶりのデメリット

についてまとめました。

おしゃぶりには、メリットもデメリットもあり、使用するかどうか悩むのではないでしょうか?

ですが、「絶対に使用しなければならない。/絶対に使用してはいけない。」というルールはありません。お母さんの負担の大きさや、赤ちゃんのおしゃぶりの好き嫌いなどから総合的に判断してください。

また、おしゃぶりを使用するのであれば、家庭内である程度のルールを決めて使用してくださいね。(例.1日3時間以内など。。。)

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