
こんにちは。ベビー用品宅配レンタル専門店の鈴木です★
夏真っ盛りで、毎日暑い日が続いていますね・・・
暑い夏に赤ちゃんにとって欠かせないのが水分補給です。私は、娘や息子が赤ちゃんだった時から、麦茶を作って哺乳瓶やマグに入れて飲ませていました。
今でも、一年中麦茶を作って子供達と一緒に飲んでいます。子供たちは、ジュースを飲みたがるのですが、健康のことを考えるとやっぱり麦茶がいいですよね(^^)
そんな、水分補給の代表格ともいえる麦茶ですが、
- 新生児に飲ませて大丈夫なのだろうか?
- どんな麦茶がいいのだろうか?
- 飲ませ方やタイミングは?
などなど気になることがたくさんありますよね。そこで、この記事では、そういった麦茶に関する疑問について、細かくお話していきたいと思います(*^_^*)
1.麦茶が赤ちゃんにおすすめな理由
赤ちゃんの体にカフェインは刺激が強い
カフェインは赤ちゃんやお子さんにはあまり良くありません。
カフェインは、交感神経を刺激するので、赤ちゃんに
- 興奮する
- 落ち着きがなくなる
- 夜に眠れなくなる
などの影響を与えてしまいます。
また、赤ちゃんは、肝臓が未発達のためカフェインを分解する能力も低く、カフェインが体の中に蓄積されやすかったりもします。
赤ちゃんに「お茶を飲ませたい!!」と思うママもいらっしゃると思いまが、カフェインを含む飲み物は、赤ちゃん(新生児)には飲ませたくはないですね・・・
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乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率
また、カフェインを摂取しすぎることで、赤ちゃんにストレスがたまり、乳幼児突然死亡症候群の発症率が上がるとも言われています。
乳幼児突然死症候群とは、健康だった赤ちゃんが眠っている間に亡くなってしまうという恐ろしい病気です。
発症率は、6000人~7000人に一人ととても低いのですが、赤ちゃんが死亡してしまうような恐ろしい病気の発症率は少しでも下げておきたいですよね。
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麦茶にはカフェインなしでミネラルも豊富!!
それに対し、麦茶には他のお茶と違いカフェインや保存料、甘味料などの赤ちゃんが飲むにあたって刺激のある添加物が含まれていません。その為、赤ちゃんでも安心して飲めます。
また、麦茶には、人間が生きていく上で必要な5大栄養素の1つであるミネラルも豊富に含まれています。ミネラルは、身体の中で作ることができないので、麦茶を飲むことでミネラルを補給できます。
このほかにも、麦茶には胃の粘膜を守る、体温調節(体を冷やす)、熱中症予防、血液をサラサラにする、利尿作用、虫歯発生の防止などの効果があり、身体に役に立つ事ばかりですね。なので、赤ちゃんには麦茶がおすすめなのです(*^_^*)
ほうじ茶やウーロン茶をあげてもいいの?
麦茶が赤ちゃんの体いい事がわかると、「他のお茶でもいいんじゃない?」と思うかもしれません。
ですが、結果から言うと、ほうじ茶やウーロン茶を赤ちゃんにあげるのはNGです!!なぜなら、カフェインが入っているから・・・
ほうじ茶やウーロン茶は、茶の葉から作られているのですが、茶の葉にはカフェインが含まれています。基本的には、茶の葉から作られるお茶は、赤ちゃんには飲ませない方がいいでしょう。
ちなみに、麦茶にカフェインが含まれていない理由は、原材料が大麦だからです。大麦にはカフェインが含まれていないので、麦茶にもカフェインが含まれていないのですよ。
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母さんもカフェイン摂取に注意が必要?
もし、あなたが、母乳で赤ちゃんを育てているのであれば、カフェインの過剰摂取には注意しましょう!
お母さんが取得したカフェインの1パーセント程度が母乳に移行します。
母乳に含まれるカフェインは、ごく微量に抑えられるので、お茶、コーヒーを1日に2,3杯のむ分には問題ありませんが、過剰なカフェイン摂取は、避けた方が無難です。
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2.赤ちゃん(新生児)に麦茶はいつから飲ませていいの?
新生児はNG!ベビー麦茶は早くとも生後1カ月から
赤ちゃん用品コーナーには、ベビー麦茶が売っていますね。ほとんどが、生後1ヶ月頃からと記載されています。
新生児とは出生後28日未満の赤ちゃんの事を言うので、ベビー麦茶であったとしても、新生児には飲ませない方が無難ですね。
[box style=”tip”]ベビー麦茶と大人用麦茶の違い
ベビー用麦茶と大人用麦茶の大きな違いは、味の濃さです。そのほかには、メーカーによって、デキストリンという糖分を含ませているところもあるようです。
とはいっても、大きな差はないので、どの程度薄めたらよいのかがわかるのであれば、ベビー用麦茶を買わずに、大人用麦茶で代用しても問題ありません。
しかし、何も考えずに、赤ちゃん用の麦茶を作りたいのであれば、ベビー用麦茶を買ってしまうのが簡単です。[/box]
麦茶の飲み始めは5,6カ月頃がおすすめ
ベビー麦茶を販売しているメーカーの多くは、「1カ月を過ぎたら麦茶を与えても良い!」としているところが多いです。ですが、麦茶を飲み始めるのは、離乳食の準備を始める5,6カ月頃の方が無難です。
離乳食が始まる前に麦茶をあげても、母乳やミルクの味に慣れている赤ちゃんは、麦茶の味を嫌がったり、飲まない可能性が高いです。
また、母乳育児の赤ちゃんに哺乳瓶で麦茶をあげてしまうと、楽に吸える哺乳瓶に慣れてしまいます。結果として、吸うのに力がいる母乳を嫌がる乳頭混乱を起こす可能性があります。その為、麦茶を飲ませるのは、離乳食が始まった頃から始めるのが一番理想です。
離乳食前は母乳だけでも大丈夫!
離乳食が始まるまで、赤ちゃんの水分補給はどうしたらいいの??と思うお母さんもいると思います。
心配する気持ちもわかりますが、安心してください!!生後5,6ヶ月までの赤ちゃんは、母乳やミルクだけで、栄養+水分補給がきちんとできているのです(#^.^#)
逆に、離乳食が始まる前に水分補給で麦茶や白湯をあげてしまうと、母乳やミルクの回数が減ってしまい、栄養が足りなくなる可能性が出てきます。
3.赤ちゃん用麦茶の作り方
どんな麦茶を選ぶと良いの?沸騰がポイント!
麦茶について調べてみると多くは次の4タイプに分けられます。
- 粉末タイプ
- 煮だしタイプ
- 水だしタイプ
- ペットボトルタイプ
この中で、赤ちゃん用に使うのであれば、「煮だしタイプ」がおすすめです。理由は、麦茶を作る際に1度沸騰させることになるので、水に含まれる菌を殺してくれるからです。
もちろん、粉末タイプであっても、沸騰した後のお湯を使って作るのであれば、問題ありません。
後は、大人用とベビー用のどちらを選ぶのかですが、薄めて使えるのであればどちらでもよいと思います。
作る量は500mlくらい!目安は1日で飲みほせる量
また、麦茶を作る際は、1日で飲み切れる量にしてあげましょう。翌日まで持ち越した麦茶の中には、雑菌が発生しています。おおよその目安としては、500mlもつくれば十分です。
作った麦茶の量が少なければ、冷ますまでの時間もそれほど必要ありません。後は、赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ作る量を増やしてきましょうね。
理想の温度は人肌!
次に、沸騰させた麦茶をどの程度まで冷ますのかについてですが、理想は人肌と同じ位の温度です。もうお分かりだと思いますが、人肌というのは、母乳を基準にしています。
ただし、麦茶の冷ましすぎには注意してくださいね。体の未発達な赤ちゃんは、冷たい物を飲むと簡単に内臓が冷えてしまいます。その結果として消化機能に悪影響を与えることもあるのです。
また、一度赤ちゃんに飲ませた麦茶を次の日に持ち越して、温めなおしてあげるのはやめましょう。飲み物の中に唾液が混じることで、雑菌が繁殖している可能性があります。
大人用麦茶は、2~4倍に薄める!
これまでもお話しした通り、大人用の麦茶と赤ちゃん用の麦茶の違いは、味の濃さなので、赤ちゃんが、大人用の麦茶を飲んでも問題ありません。
ですが、大人用の麦茶をそのまま飲ませると、苦みが強い事もあって、嫌がる赤ちゃんが多いです。運悪く「麦茶=苦いも」のと認識してしまうと、薄めた麦茶でも飲んでくれなくなってしまうこともあります。
なので、大人用の麦茶を赤ちゃんにあげる際は、2~4倍に薄めてあげてください。それでも、飲んでくれなかったらもっと薄めてあげましょう。苦みを抑えれば抑えるほど赤ちゃんにとっては飲みやすいはずです。
もし、麦茶の濃度に悩んでしまったら一度市販のベビー麦茶をあなたが味見してみて下さい。その方が、赤ちゃんに理想の味に近づけると思いますよ(*^_^*)
4.赤ちゃんへの麦茶の飲ませ方
始めて赤ちゃんに麦茶を飲ませるのは、赤ちゃんもママもドキドキですね!!
どのように、飲ませたらよいか、一つずつご紹介しましょう♪
麦茶を飲ませる際の注意点!量はどれくらい?
始めて赤ちゃんに麦茶を飲ませる場合は、初めから哺乳瓶などでたくさんの量を飲むのは赤ちゃんにとって困難だと思います。
始めは、離乳食の時などに小さいスプーンで1杯飲めれば十分です。スプーンに慣れてきて、赤ちゃんが麦茶を嫌がらないようでしたら少しずつ杯数を増やしていきましょう(*^_^*)
離乳食が始まった頃は、母乳やミルクの妨げにならない程度の麦茶の量にしましょう。「飲んでくれた!!」と思い嬉しくてどんどんあげてしまうと、お腹いっぱいになってしまい授乳や離乳食に影響が出てしまいます。
その為、栄養が偏ってしまうので、水分のあげすぎは注意しましょうね。
10kg赤ちゃんは、体1kgあたり1日100ml水分が必要だと言われています。それは、母乳やミルクの量も含まれているので、麦茶を嫌がったりする場合は無理にあげなくても大丈夫です。
喉が渇いていそうな時やたくさん汗をかいている時などは、少しずつ1回に10~30ml位をあげるのが理想です。
スプーンで飲ませてみる
離乳食が始まった頃から、少しずつスプーンで飲ませるのが良いです。
大人用のスプーンではなく、柔らかい赤ちゃん用のスプーンであげて下さい。
麦茶の味を嫌がる赤ちゃんもいるので、初めはスプーン1杯からで慣れてきたら2~3杯と回数を増やしていきましょう。
スプーンを使って何かを飲むのは、赤ちゃんにとって初めての事で抵抗があると思います。なので、まずはママがスプーンを使っている所を見せてあげると、赤ちゃんは真似をしようとしてくれますよ。
[box style=”tip”]ポイント!!
初めて麦茶を与えるときは、ママも緊張していると思います。それは、赤ちゃんにとっても一緒のことです。さらに、赤ちゃんは、今まで「スプーンで飲む」という行動をしたことがないので戸惑ってもいるはずです。ママがリラックスして、笑顔でゆっくりと麦茶をあげてくださいね♪[/box]
哺乳瓶で飲ませてみる
哺乳瓶で育った赤ちゃんは、問題なく哺乳瓶は使えると思います。しかし、ミルクと違って麦茶はサラサラしているのでミルクよりも多くの量がでます。なので、慣れないうちは、麦茶を飲んでむせることもあるでしょう。初めのうちは、注意して見守ってあげてください。
また、母乳で育った赤ちゃんは哺乳瓶を嫌がるかもしれません。その際は、無理に哺乳瓶ではあげずにスプーンで麦茶をあげてみてください。
ストローで飲んでみる?チャレンジはいつから?
ストローをチャレンジする時期は、離乳食を始める6ヶ月頃からが理想です。遅くても8ヶ月頃までには1度挑戦してみて下さい。
スプーンでも、麦茶を欲しがるペースが追い付かなくなってきたら、ストローにチャレンジする目安です。
無理にではないので、ママのタイミングで挑戦してみて下さいね(#^.^#)
初めのうちは、赤ちゃんにストローをくわえさせて、横から少し押してあげて下さい。麦茶が出てくるので、数回繰り返すと自分で吸ってくれるようになると思いますよ。
赤ちゃんが吸い方を知らないと、ストロー部分を咬んでしまったり、ゴムの味を嫌がることもありますが、根気強く繰り返していけばしっかりとストローで麦茶を飲んでくれるはずです。
[box style=”tip”]おもちゃでストローの練習?
吸っても吐いても鳴るラッパのおもちゃなどで普段から遊んだりしていると、ストローを与えた時に簡単に麦茶を吸ってくれるかもしれません。[/box]
コップチャレンジはいつから?
初めのうちは「こぼす事が当たり前!」と大きな心で見守ってください!!
離乳食が始まった頃にコップを始める赤ちゃんもいますし、離乳食が1日に2~3回になった時に始める赤ちゃんもいます。
まず、空のコップを渡して、しっかりコップを持っていられるようになるまで待ちましょう。コップを持てるようになったら、中にお水や麦茶を入れて、飲むことにチャレンジという順番が良いです。
また、おうちが汚れることに抵抗があるママは、お風呂に入った時や外で遊んでいる時などに、コップに水を入れてチャレンジするのも良いですね。
5.赤ちゃんが麦茶を飲んでくれない!水分補給のタイミングは?
赤ちゃんが麦茶を嫌がる場合は無理にあげる必要はありません。母乳やミルクでも十分水分補給ができています。
ですが、成長段階に合わせて、少しずつ麦茶を飲ませる量は増やしていきたいですよね。
そこで、なかなか麦茶を飲んでくれない赤ちゃんには、喉が渇くであろうタイミングで麦茶をあげてみてください。
お風呂上りにあげてみる
お風呂に入ると、ママが思っているより赤ちゃんの身体から水分が失われています。
その際に、すぐに母乳やミルクをあげてしまうのではなくスプーンでもストローでもよいので麦茶をあげてみて下さい。赤ちゃんが、喉が渇いていると飲んでくれるかもしれませんよ。
ただ、母乳やミルクの時間のリズムが決まっている赤ちゃんは、その時間に麦茶をあげてしまうと、母乳やミルクの時間がずれて睡眠時間の妨げになってしまいますので無理にあげなくても大丈夫です。
外出時に定期的に飲ませてみる
外出している時は、おうちにいる時よりも赤ちゃんの気持ちが色々な所を向いている事が多いです。
また、汗をかいていたりお出かけしているというだけで体力を使っているので、喉が渇いている可能性が高いです。なので、こまめに麦茶を飲むように促してみましょう。自然と味を覚えてくれるかもしれません。
車の中や外食時、休憩スペースなどでチャレンジしてみて下さい。
お昼寝の後
赤ちゃんは寝ている間もたくさん汗をかくので、身体の水分が失われています。その為、寝起きは身体が水分を欲しがっています。
「汗かいたから、喉渇いたね。」など優しく言葉かけかけつつもそっと麦茶を口に運んであげましょう。喉が渇いていれば麦茶でも少しずつ飲んでくれると思います。
6.まとめ
これまで、お話してきた事は・・・
- 麦茶が赤ちゃんにおすすめな理由
- 新生児にベビー麦茶はいつから飲ませる?
- 赤ちゃん用の麦茶の作り方
- 赤ちゃんへの麦茶の飲ませ方
- 赤ちゃんが麦茶を飲んでくれないことも。水分補給のタイミングとは?
これら5つの事について細かくお話してきました。
麦茶は、身体に刺激のあるカフェインもなくて赤ちゃんにおすすめな事がご理解いただけたでしょうか(*^_^*)暑い時期には、たくさん汗をかくので、水分補給は欠かせないものです。
しかし、麦茶も癖のある味なので嫌がる赤ちゃんもたくさんいるかもしれません。その際は、無理に飲ませずに少しずつチャレンジしてくださいね♪離乳食が進んで、色々な味を覚えてくれば飲めるようになりますよ!!
赤ちゃんも初めての事で戸惑いや焦りもあるかと思いますが、焦らずに赤ちゃんとママのペースで毎日を楽しんで下さい。