
ただいま妊娠中のお母様、無事出産したお母様。数年前に生まれた赤ちゃんがもうお兄ちゃん、お姉ちゃんになると思うと「大きくなったなぁ」とほほえましくなりますね。
しかし、新しい赤ちゃんが生まれると、今まで自分1人で独占してきた愛情を赤ちゃんに取られてしまった気持ちになり、赤ちゃんにいたずらしてしまうことがあります。
また、上の子が「赤ちゃんを見たい!」と興味も出てくると思います。ベビーベッドに赤ちゃんがいると、どうしてもよじ登って見ることが出てきてしまうでしょう。
そのような時に、上の子も下の子も危険に合わないようなアドバイスをご紹介します。
1.上の子がベビーベッドに登ることの危険性
遊びざかりの上の子は、ベビーベッドは遊具だと思ってしまうことがあります。ベビーベッドに登ることにより、どのような危険があるのでしょうか?
上の子に及ぶ危険性
まず、上の子に及ぶ危険性についてお話しします。それは、ベビーベッドからの転落です。
上の子はベビーベッドが遊具みたいに見えてしまいます。ベビーベッドは高い位置にあるため、もし、手や足を滑らせて落下してしまったら、かなりの高さからの転落となってしまい、とても危険です。
登る途中で転落して、足や手の爪がはがれることもあるかもしれません。さらに柵と柵の間に足が挟まってしまい、骨折する危険もあります!
赤ちゃんに及ぶ危険性
また、上の子だけでなく、赤ちゃんにも危険が及びます。
もし、上の子が布団やぬいぐるみを入れてしまって、それが、赤ちゃんの顔の上にかぶさってしまったら。。。最悪、窒息の危険があるのです。
上の子は赤ちゃんが喜ぶと思ってやってしまうことがあるので、全く悪気はありません。でも、赤ちゃんは、自分で動くことができないので、誰も気づかないと窒息してしまいます。必ずベビーベッドに登らせない工夫が必要です。
2.赤ちゃんを守るための対策まとめ
上の子がベビーベッドに登ることは、上の子にとっても赤ちゃんにとっても危険であることが分かりましたね。なので、赤ちゃんを守るためにも、上の子がベビーベッドに上らないようにする対策が必要です。
ここでは、上の子がベビーベッドに登るのを防止し、赤ちゃんを事故やケガから守るための対策をご紹介します。
上の子に上らないように言い聞かせる!根気強く!
子どもは1回伝えただけでは伝わりません。むしろ、自分に注意を向けてくれると思って余計に登ってしまうかもしれません。
上の子には、しつこく根気強く「ベッドには上っちゃダメ!」と言い聞かせましょう。事故を未然に防ぐためにも時には怒ってもいいでしょう。
上の子も「なぜベッドに登ってはいけないか?」なかなか理解できません。「ジャングルジムは登ってもいいのに、なぜベッドはダメなのか?」と疑問に思っていることでしょう。
なので、「登っても良い遊具」と「登ってはいけない家具」の違いやその理由をしっかり言い聞かせて、事故を防ぎましょう!
ベビーベッドガードを設置する
ベビーベッドは柵になっているので、そこに足をかけて登ることができます。なので、ベビーベッドガードで柵をおおって、足をかける場所をなくしていましょう。
そうすることで、上の子は登れないし、下の子も、脚が挟まってケガをする可能性が下げられます。
おばあちゃんを呼び、上の子と遊んでもらうように頼む
おばあちゃんを呼んで上の子と遊んでもらいます。おばあちゃんと遊んでいる間は上の子もベッドのことは忘れているので少し安心できます。
おばあちゃんが帰ったあとは、またベッドに興味を持つかもしれませんので気を付けましょう。
蚊帳を使う
ベビーベッドの上から蚊帳を覆うような形でかぶせると上の子も登りにくくなります。さらに、ほこりやごみがベッドの中に入ることも少なくなります!
しかし、上の子が蚊帳に興味を持って遊ぶ可能性もあるので注意が必要です。
上の子に好きなことで遊んでもらう
お母さんが用事を済ませたい時は、上の子の好きなDVDやおもちゃで遊ばせておきましょう。DVDやおもちゃに気をとられている間は、ベッドには近づかなくなるはずです。
赤ちゃんの人形を使ってお世話させてみるのも良いと思います。赤ちゃんの人形で遊ぶことによって、赤ちゃんに対しての愛情が芽生えてくることもあります。
3.その他、上の子がベビーベッドにいる赤ちゃんへするいたずらと対策
上の子が下の子にするいたずらは、ベッドに登るだけではありません。本当に、いろんなことをします。子どもの発想力ってすごいんです。
もし、大きな事故につながってしまったら大変です。
そこで、ここでは、上の子が下の子にやりがちないたずらと、それを防止するための対策についてお話ししていきますね。
ベビーベッドにおもちゃを投げ入れる
子どもはおもちゃを投げいれるのが大好きです。ベビーベッドにおもちゃを投げ入れることもよくあります。
- もし、ベビーベッドに赤ちゃんがいて、赤ちゃんの上にぬいぐるみが覆いかぶさってしまったら?
- もし、小さな部品を入れて赤ちゃんが飲み込んでしまったら?
赤ちゃんが窒息してしまったり、お腹の中に入ってしまったりします。とてもとても危険です。まさかと思いますが、現実に起こっている事故です。
その危険を避けるためにも、おもちゃはベビーベッドに入れないように言い聞かせます。そのほかにも蚊帳を使っておもちゃが入らないよう対策をしたり、おもちゃ専用のベッドを作って、そこにおもちゃを置く習慣をつけていきましょう。
食べ物をあげてしまう
友達同士や、お母さんとお菓子を食べていて、分けっこすることはよくありますね。
上の子もママといつもやっている通り、下の子にも分けっこしてお菓子をあげようとします。上の子は普段通りのことをしているだけなので、何が悪いのか分からないと思います。
しかし、下の子は咀嚼(そしゃく)もうまくできず、うまく噛むこともできません。もし、お菓子や食べ物を飲み込んで、喉に詰まってしまったり、肺に入ってしまうととても危険です。アレルギー反応が出る危険性もあります。
そして、下の子の口に何かが入っていても気づかないことがあり、とても危険です。絶対に食べ物や飲み物をあげないよう何度も言い聞かせましょう。
食べ物は、ベッドに登らないように気を付けても柵の隙間からあげることができるので、ベビーベッドガード等を使って、柵の隙間をなくす工夫をするのもいいですね。
手足を引っ張る
上の子は、もしかしたら、赤ちゃんのことをぬいぐるみと一緒と思っているかもしれません。もし、手足を引っ張るようなことが出てきたら、赤ちゃんとはどのような存在なのかをしっかりと教えてあげましょう。
また、手足を引っ張ったら、「赤ちゃんも痛いんだよ!」ということをしっかりと伝えて、「手足は引っ張っちゃいけないことなんだ!」と言うことを分かってもらえるまで根気強く説明しましょう。
叩こうとする
上の子だって、まだ、ママにかまって欲しいと思っているはずです。なのに、赤ちゃんのもとに、お母さんが行ってしまうのはおもしろくありません。そんな時、嫉妬から赤ちゃんを叩いてしまうこともあるかもしれません。
なので、上の子が赤ちゃんに嫉妬しないように、赤ちゃんがお腹の中からいる時から上の子に「赤ちゃんは可愛いよ、でも上の子も同じくらい可愛いのよ。」と毎日声をかけてあげましょう。
赤ちゃん返りもすると思います。でも、「自分のしっかりと愛されているんだ!」ということが分かれば、一緒に赤ちゃんを可愛がってくれるかもしれません。
4.まとめ
上の子は下の子ができても急にお兄ちゃん・お姉ちゃんになることは難しいでしょう。
そんな時、ベッドにいる赤ちゃんにいたずらしたり、ベッドに登ることで、お母さんが自分に注意を向けてくれたら嬉しくなります。なので、何度も赤ちゃんにちょっかいを出してしまうかもしれません。
ですが、赤ちゃんにいたずらすることもベッドに登ることもとても危険です。
なので、
- 事前にベッドガードや蚊帳を使うことで危険を予防したり
- 上の子に何度も言い聞かせてみましょう。
その時必ず怒らないこと。上の子も赤ちゃんが生まれてきて嫉妬やとまどいもあります。「自分1人を見てほしい!」と甘えたいのに甘えられないのです。お母さんは大変なこともありますが、上の子も下の子も同じように甘えさせてあげれたら良いですね。